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タッチ液晶モジュールからArduinoに接続したLEDを操作する

タッチスクリーンからArduinoに接続したLEDを操作する

はじめに

 このシリーズでは、Arduinoにタッチパネル付きTFT/LCDディスプレイを繋いで、様々なものを開発していく様子を解説していきます。ここではノリタケ伊勢の7インチ静電容量タッチTFT/LCDモジュール「GTWV070S3A00P」を使用しています。

 

 今回は、タッチスクリーンから、Arduinoに接続したLEDを操作します。

 

 この記事は前回の記事(「ArduinoとタッチTFT/LCDモジュール「GT-SP」を接続して文字を表示する」)の続きから解説しています。前回の記事をまだお読みになってない方は、こちらからご覧ください。

ArduinoとLEDの接続を追加

 今回はタッチスクリーンからLEDを操作したいので、前回の回路に加えて下図のようにLEDと抵抗を追加します。具体的には「D2 – 抵抗(1Kオーム) – LED – GND」と繋ぎました。LEDの極性に注意してください。

(GT-SPとArduinoとの配線は省略しています。確認したい場合は前回の記事をご覧ください。)

 

2-3.png

GT-SP用プロジェクトの作成

 GT Design Studioを使って、ボタンを押すとLEDを点けたり消したりできるプロジェクトを作成します。今回は分かりやすいように、ONとOFFの2つのボタンをGT-SPに登録します。

2-5.jpg

 ページ「PAGE_0」にボタン「BUTTON_0」と「BUTTON_1」を作り、イベントアクション「DATA_TX_FIX」をそれぞれに与えます。中身はNUMBERで「1」(ON)と「0」(OFF)を入れます。

 

 これで、GT-SPのボタンが押されると、Arduinoに数値「1」か「0」が送られるプロジェクトができました。

Arduino用プログラムの作成

プログラム解説

 GT-SPのボタンが押されると、GT-SPは数値「1」か「0」をArduinoに送信します。Arduinoはそれを読み取り、「1」ならばLEDをON、「0」ならばLEDをOFFにします。

 

 初めに、LEDが接続されているD2ピンを「LED_PIN」として割り当てています。次に、ホストがGT-SPからシリアルデータを受信すると、関数gtsp_signal_read_val()が呼び出され、GT-SPから送られた数値データ「1」か「0」が返されます。その後のif文で、受信した値が「1」ならば「LED_PIN」を「HIGH」にしてLEDを点灯、「0」ならば「LOW」にして消灯させています。

実行結果

2-4.jpg

 GT-SPの「BUTTON_0」(ONボタン)を押すと、Arduinoに接続されたLEDが点灯、「BUTTON_1」(OFFボタン)を押すと消灯しました。これにより、Arduinoに書き込んだプログラムがしっかり動作していることがわかりました。また、GT-SP、ArduinoそれぞれのTerminalで動作を確認してもしっかりやりとりされていることが確認できました。

 

 次回はArudinoに接続されたセンサの値をGT-SPに表示させてみます

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