
表示にアクションをつけてみよう - その2 -
表示にアクションをつけてみよう - その2 -
前回は「スクロール」について書きました。非表示エリアなんていうものが絡んできましたね。 このページでは、アクションの中の「ブリンク」、「カーテン」について書いていきます。
256X64dotの表示モジュールを使用した場合について例にあげます。
ブリンク表示をさせてみよう
では、ブリンクから。「macro操師」"ヘルプ"のBlinkを見てください。
プログラム9
Sub Start()
Cursor 0 , 0
Cls
SetFont 16x32
KanjiOn
Print "ブリンク"
Sleep 2000 / 14 '・・・①
Blink 5 , 1 , 500 / 14 , 500 / 14 '・・・②
End Sub
このプログラムを実行すると、"ブリンク"という文字が表示されて、点滅します。
プログラムの仕組み
ブリンクはスクロールと比較するととても簡単です。
9-①は前回の復習です。2000 / 14で、約2sec"ブリンク"という文字が停止します。
9-②(Blink 5 , 1 , 500 / 14 , 500 / 14)がブリンクさせる命令です。
Blink repetition , pattern , time1 , time2
repetitonでブリンクの回数を定義します。 patternでブリンクの種類を定義します。 1なら、通常表示とブランク表示の繰り返し、2なら、通常表示とリバース表示の繰り返しです。 time1で通常表示時間、time2でブランク表示あるいはリバース表示時間を設定します。 time1、2ともに、1と設定すると約14msecと時間設定されますので、500 / 14とすると500msec (0.5sec)の間隔で点滅します。 とても簡単ですよね。
しかも、Blinkより後の設定を省略することもできます。 試しに、9-②を
Blink
だけに変更してみてください。 設定を省略すると
Blink 10 , 1 , 10 , 10
と同じことになります。
カーテン表示をさせてみよう
では次に、カーテンに移ります。「macro操師」"ヘルプ"のCurtainを見てください。
プログラム10
Sub Start()
Cursor 0 , 0
Cls
SetFont 16x32
KanjiOn
Print "カーテン"
Sleep 2000 / 14
Curtain 0 , 2 , &hF0 '・・・①
End Sub
プログラム10をコンパイルして表示させると、"カーテン"と表示され約2秒間停止し、縞模様のカーテンが左から右へかかります。
10-①(Curtain 0 , 2 , &hF0)がカーテンをかける命令です。
Curtain direction , speed , pattern
directionでカーテンが閉まる向きを定義します。 0なら左→右、1なら右→左、2なら中央→左右、3なら左右→中央、となります。 speedでカーテンの表示するスピードを定義します。 カーテン表示速度は、およそspeed x 14 x 256 / 16msecとなります。 patternでカーテンの模様を定義します。 模様は縦8dot単位の繰り返しですが、その8dot単位内の1dotずつを点灯か消灯か自由に決めることができます。
カーテンも、Curtainより後を省略できます。 その場合
Curtain 3 , 1 , &hFF
と同じ表示になります。
※Blink、Curtainで時間やスピードを定義する場合、256X16dot、256X64dot、512X32dotの表示モジュールで14となっている数値は、384X32dotの場合は約13、256X128dotの場合は約16になります。)
patternの決定方法
2進法で、消灯ならば0、点灯ならば1とします。 例えば、上から2dotずつ点灯と消灯を繰り返したいとします。 すると、縦8dot単位は2進法で書くと、
11001100
となります。 これを16進法にするとCCですよね。 「Macro操師」では、数値は10進法、8進法、16進法が使えますが、 この場合は16進法で書くのがいちばん簡単です。 16進法で記入する場合はCCの前に&hをつけて、&hCCとしてください。 同様に、上から4dotずつ点灯・消灯を繰り返したい場合は
11110000 → &hF0
全点灯の場合は 11111111 → &hFF
全消灯の場合は 00000000 → &h00
となります。