2-4. 倍角文字の表示
2-4. 倍角文字の表示

前回は、コードセットで様々な動作をさせました。
これからは、複数のコードを組み合わせた命令「コマンドセット」
を使い、色々な表示&動作をさせてみましょう。
「色々」と言うだけあって、本当に色々なコマンドがあるのですが
今回は、縦も横も2倍の大きさ、「倍角文字」の表示に挑戦します。
課題
倍角文字で「Hello!」と1回だけ表示させる。
コマンドセット
動作名 | コマンド | 機能 |
---|---|---|
キャラクタ拡大表示指定 | 1Fh、28h、67h、40h、x、y | キャラクタの拡大表示倍率を x、y に指定します。 |
6つの命令コードから成り、これら1つの固まりで倍角表示の命令となります。
「x」には横方向、「y」には縦方向の拡大倍率の数値が入ります。
それぞれ初期値は「01h」ですが、2倍表示にする場合は「02h」にします。
それではスケッチを書いてみましょう。
スケッチ
void loop()
{
//ここから 拡大表示指定
Serial.write(0x1F);
Serial.write(0x28);
Serial.write(0x67);
Serial.write(0x40);
Serial.write(0x02); //x方向の表示を2倍の大きさに指定
Serial.write(0x02); //y方向〃
//ここまで 拡大表示指定
Serial.print("Hello!"); //「Hello!」文字表示
while(1){} //以降の命令を受け付けなくする
}
表示画面
大きいです!
ちなみにxは最大4倍(04h)、yは最大2倍(02h)まで拡大できます。
用途に応じて使い分けましょう。
次回は「日本語の表示」です!
「コードセット」と「コマンドセット」とは?
「コードセット」は、前回学んだような コードが1つのコマンド (各キャラクタコード、バックスペース など)を指し
「コマンドセット」は、今回のように複数のコードで構成されるコマンドの総称を指すものです。