2-6. 国際文字セット
2-6. 国際文字セット
弊社のVFDモジュールは、各国特有の文字コードを集めた「国際文字セット」を
使用する事で、11ヶ国の言語に対応することができます。
まずはどういうものか、コマンドセットを見てみましょう。
コマンドセット
動作名 | コマンド | 機能 |
---|---|---|
国際文字セット指定 | 1Bh、52h、n | nの設定によって対応言語が変わります。(下記リスト参照) |
指定値(n) | 対応国 | 指定値(n) | 対応国 | 指定値(n) | 対応国 |
00H | アメリカ | 05H | スウェーデン | 0AH | デンマークII |
01H | フランス | 06H | イタリア | 0BH | スペインII |
02H | ドイツ | 07H | スペインI | 0CH | ラテンアメリカ |
03H | イギリス | 08H | 日本 | 0DH | 韓国 |
04H | デンマークI | 09H | ノルウェー |
初期設定は、00H(アメリカ)です。
ただ、これを設定したところで何がどう変わるのでしょうか?
国際文字セットの指定結果について、以下で説明します。
国際文字セットの見方
国際文字セット(インターナショナルフォント)と、前回参照した「キャラクタコード一覧」、
この2つのフォント表を見ながら説明していきます。
![]() キャラクタコード一覧 |
![]() インターナショナルフォント一覧 |
コマンドで言語を指定すると「キャラクタコード一覧」のピンク色部分の文字が 「インターナショナルフォント一覧」の指定文字と
入れ替わります。
例えば、通常「23H」で表示する文字は
です。
ただし、対応言語をイギリス(n=03H)に
設定すると「23H」は
となります。
課題
インターナショナルフォントの文字を、2種類の言語で表示する。
※ただし1つ目は初期状態(アメリカ)で表示し、2つ目は言語を「日本」に指定する。
文字は何でも良いですが、今回は「5CH」の文字を表示する事とします。
スケッチ
void loop()
{
Serial.write(0x5C); //「5Ch」のキャラクタコードを表示(対応言語:アメリカ)
//ここから 国際文字セット指定コマンド
Serial.write(0x1b);
Serial.write(0x52);
Serial.write(0x08); //対応言語を「日本」に指定
//ここまで 国際文字セット指定コマンド
Serial.write(0x5C); //「5Ch」のキャラクタコードを表示
while(1){} //以降の命令を受け付けない
}
表示画面
同じキャラクタコードでも、違う表示になります!
これが「インターナショナルフォント」です。

これで「文字表示」に関する項目は終わりです。
次回から、新しい表示「アクション動作」について勉強します!
点滅やスクロールなど、表示に動きをつける命令です。
では、どんどん行きましょう!!!
今回紹介しませんが、ダウンロード文字の指定や定義を行うコマンドもあります。
ダウンロード文字とは、平たく言うと自作の文字やアイコンの事です。
通常フォントと違い、独自の表示が可能になりますので‥‥是非活用してくださいね!