ドライバと絶対最大定格・定格
ドライバ
カレントソースタイプの出力をもち、シフトレジスタやラッチが内蔵されたドライバICが開発され、 CPUとのインターフェースが容易になっています。
また直接蛍光表示管の駆動ができるポートを持ったCPUも多く開発されており、 比較的簡単に駆動回路を構成することができます。 注意点としては、出力の波形なまりを防ぐためにできればアクティブプルダウン出力としてください。 それが不可能な場合はプルダウン抵抗を50~120kΩとしてください。
標準VFDドライバ一覧 (2004年5月現在)
製造元 | 品 名 | ビット数 | 推奨最大電源電圧(V) | 絶対最大定格(V) | 備 考 |
OKI | MSC1162A | 40Bit | 65 | 70 | SSOP |
MSC1163 | 40Bit | 65 | 70 | SSOP | |
MSC1212-01 | 48Bit | 18 | 20 | QFP | |
MSC71171 | 126Bit | 65 | 70 | SOP | |
ML9261A | 60Bit | 60 | 70 | SSOP | |
TI | SN755721 | 32Bit | 130 | 150 | QFP |
SN755731 | 32Bit | 130 | 150 | QFP | |
NEC | μPD6700 | 47Bit | 18 | - | QFP |
μPD16306B | 64Bit | 70 | 80 | QFP | |
μPD16310 | 40Bit | 70 | 80 | QFP |
※各ドライバについての詳細は各メーカーにご確認ください。
絶対最大定格、定格について
絶対最大定格はその値を越えるような電圧などが印加された場合、最悪のケースでは蛍光表示管が恒久的に破壊してしまう可能性がある限界値を示しています。 この絶対最大定格の範囲内であっても、定格の最大値、最小値を越える場合は、仕様性能などの保証をするものではありません。
また、回路設計に当たっては、駆動電圧の設計中心値は、 必ず仕様書の標準値(TYP.)で設計いただくようお願い申し上げます。 設計上電圧値などに変動がある場合でも、 その変動は最小値(MlN.)から最大値(MAX.)までの範囲内に収まるようにして下さい。
最大値、最小値を越える電圧などが印加された場合は、仕様書に表記されている電気的特性、信頼性、 寿命特性などの性能を保証できないことがありますのでご了承ください。
VFD全般 アプリケーションノート
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蛍光表示管の原理と構造(APF102)
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蛍光表示管の信頼性と品質保証 (APF103)
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蛍光表示管の取り扱いに関するお願い (APF104)
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デザインガイダンス (APF101)
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蛍光表示管の駆動方法 (APF201)
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蛍光表示管の発光色とフィルタ (APF301)