信頼性試験
信頼性試験規格 (2004/05更新)
特殊な仕様のVFDを除いて、表1の「一般仕様 TT-99-3050」(または相当)をクリアするように設計的に考慮がなされています。 個々の製品によって適用される信頼性試験の規格が若干異なる場合がありますので、詳細についてはお問い合わせ下さい。
振動対策仕様 TT-99-3051の適用をご希望される場合や、用途上VFDを点灯中に振動が加わるようなことが想定される場合には、試験確認や予め設計上考慮が必要な場合がありますので必ず事前に相談ください。 また、特殊な試験条件の適用をご希望される場合、あるいは一部の条件を変更をご希望されるような場合については、別途相談を承りますのでご遠慮なくご相談ください。
表1 信頼性試験規格(一般)TT-07-3081A
No. | 試験項目 | 試験条件 | 種類 | 判定基準 | |
一般TT-99-3050 |
振動対策TT-99-3051 |
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耐久試験 | |||||
1 | 寿命 |
時間: 室温にて1,000時間 動作条件: 定格点灯 |
○ | ○ | A |
2 | 振動耐久 |
振動周波数: 33.3Hz 加速度: 43.1m/s2 振動時間: X・Y方向=各2時間、Z方向=4時間 動作条件: 定格点灯 |
○ | D | |
3 | 高温動作 |
周囲温度: 85±2℃ 動作時間: 96時間 動作条件: 定格点灯
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○ | ○ |
A |
4 | 低温動作 |
周囲温度: -40±3℃ 動作時間: 96時間 動作条件: 定格点灯
|
○ | ○ | A |
5 | 温度サイクル |
条件: サイクル数: 25サイクル 動作条件: 定格点灯
|
○ | ○ | A |
6 | フィラメントON-OFF |
条件: 5秒ON、5秒OFF サイクル数: 20,000サイクル 動作条件: Ef最大定格 |
○ | ○ | B |
環境試験 | |||||
7 | 高温放置 |
周囲温度: 85±2℃ 放置時間: 96時間 動作条件: 非点灯 |
○ | ○ | A |
8 | 低温放置 |
周囲温度: -50±3℃ 放置時間: 96時間 動作条件: 非点灯 |
○ | ○ | A |
9 | 熱衝撃 |
条件: サイクル数: 5サイクル 動作条件: 非点灯 |
○ | ○ | E |
10 | 耐湿 |
周囲温度: 40±2℃ 相対湿度: 90~95%RH(結露しないこと) 放置時間: 96時間 動作条件: 非点灯 |
○ | ○ | |
物理特性試験 | |||||
11 | 振動試験(1) |
振動周波数: 10-55-10Hz 全振幅: 1.5mm 掃引: 1分 振動時間: X・Y・Z方向=各方向2時間 動作条件: 非点灯 |
○ | ○ | D |
12 | 振動試験(2) |
振動周波数: 55-200-55Hz 加速度: 39.2m/s2 掃引: 10分 振動時間: X・Y・Z方向=各方向2時間 動作条件: 非点灯 |
○ | D | |
13 | 衝撃 |
加速度: 980m/s2 持続時間: 6m秒 衝撃時間: X-X'・Y-Y'・Z-Z'方向=各方向3回 衝撃波形: 正弦半波 動作条件: 非点灯 |
○ | ○ | D |
14 | はんだ付け性 |
はんだの種類:Sn-0.7cu-Ni フラックス: ロジン系 はんだ温度: 245±5℃ 浸せき時間: 3~5秒間 浸せき範囲: 端子根元から3mm残して |
○ | ○ | F |
15 | はんだ耐熱性 |
1.はんだ温度: 350±10℃ 浸せき時間: 3+1/0秒間 2.はんだ温度: 260±5℃ 浸せき時間: 10±1秒間 1,2いずれかの条件でガラス基板より3mmまで浸せき |
○ | ○ | D |
16 | リードピン引っ張り強度 |
引っ張り力: 端子公称断面積 0.2mm2未満=5N 端子公称断面積 0.2mm2以上=10N 保持時間: 10±1秒 |
○ | ○ | G |
17 | リードピン折り曲げ強度 |
重錘重力: 2.5N 折り曲げ角度: 左右45°=90 サイクル数: 2サイクル(下図1~3を1サイクル) |
○ | ○ | G |
判定基準 | |
判定記号 | 判定内容 |
A | 納入仕様書に定める電気的特性を満足すること。輝度は規格下限(MIN.値)の80%以内であること。 |
B | フィラメント断線等、異常がないこと。 |
C | クラック、部品脱落、端子の腐食等、異常のないこと。 |
D | クラック、部品脱落等、異常のないこと。 |
E | 納入仕様書に定める電気的特性を満足すること。輝度は規格下限(MIN.値)の80%以内であること。クラック、部品脱落等、異常のないこと。 |
F | リードピン表面積の90%以上はんだが付着していること。 |
G | 端子および端子取り付け部にクラック等、損傷のないこと。 |
注1:環境温度関係以外の試験は、特に指定がなければ常温下で実施する。 注2:高温放置、低温放置および熱衝撃試験は、規定の条件で試験後、常温で24時間定格点灯の後上記の判定基準を満足すること。 |
X、Y、Zの定義

VFD全般 アプリケーションノート
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蛍光表示管の原理と構造(APF102)
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蛍光表示管の信頼性と品質保証 (APF103)
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蛍光表示管の取り扱いに関するお願い (APF104)
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デザインガイダンス (APF101)
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蛍光表示管の駆動方法 (APF201)
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蛍光表示管の発光色とフィルタ (APF301)